H3ロケット10号機 打ち上げ成功 世界初のミッション挑戦へ 鹿児島
5年に渡る旅の始まりです。火星衛星探査機「MMX」を載せたH3ロケット10号機が種子島宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げは成功しました。
【宮城記者】
「地面まで揺らすようなゴーっという大きな音が地上まで響いています。まばゆい光に包まれながらH3ロケット10号機が宇宙へ向けて飛び立ちます」
H3ロケット10号機は、午前4時41分に種子島宇宙センターから打ち上げられました。
そのおよそ1時間後…
10号機に搭載された火星衛星探査機「MMX」が火星へ向かう軌道に投入され、打ち上げは成功しました。
MMXは火星の衛星「フォボス」へ向かい、採取した砂や岩石を地球へと持ち帰る「サンプルリターン」に挑みます。
「フォボス」は世界的に見てもまだ本格的な探査の成功例がなく「太陽系で最も重要な未踏峰」とも呼ばれています。
【JAXA 山川宏 理事長】
「MMXは火星圏での探査ミッションの実現に向けて本日第一歩を踏み出しました」
H3としては初の2ケタ号機となる今回の打ち上げ。6号機・9号機に続いて3連続での成功で、成功率は80%となりました。
【JAXA H3プロジェクトチーム 有田誠 プロジェクトマネージャー】
「一桁号機だと失敗も不具合も多いといわれている。2ケタ号機になると一人前にならなければならない。みんなで努力してきたことがこの最新のH3には反映されてお客様に安心して使ってもらえるロケットとして成長を続けている」
発射場近くの展望公園では…
見学の事前抽選は今回、普段より応募が多く倍率は7倍あまり。MMXの旅立ちを多くの人が見守りました。
約5年にわたる宇宙の旅、火星圏の物質を地球に持ち帰ることに成功すれば、世界初です。
JAXAが主導し、欧米の研究機関も参加する国際プロジェクトでMMXの活躍に世界の注目が集まります。
【JAXA MMXプロジェクトチーム 川勝康弘 プロジェクトマネージャー】
「MMX打ち上げて、これから運用していって、成功したいと思います。どんどん高度な難しいミッションでもチャレンジできるような立場に、日本のあるいは世界の宇宙開発がなっていくよう貢献できたらと思います」
MMXが地球圏へ戻るのは5年後の2031年となる見込みです。